‘イカゲーム2’のキム・ジヨン撮影監督が‘ヨンヒ交代説’をはじめ、シーズン2のビハインドを明らかにした。
16日、ソウル・鍾路区のソギョク洞にあるカフェで、ネットフリックスオリジナルシリーズ‘イカゲーム2’のチョン・ジェイル音楽監督、チェ・ギョンソン美術監督、キム・ジヨン撮影監督のインタビューが行われた。
昨年12月26日に公開された‘イカゲーム2’(脚本・演出:ファン・ドンヒョク)は、復讐を誓い再びゲームに参加するギフン(イ・ジョンジェ)と彼を迎えるフロントマン(イ・ビョンホン)の熾烈な対決、そして再び始まる本当の物語を描いている。
この作品は、シーズン1よりも多様化したキャラクターの物語から、ゲーム参加者の心理を反映したBGM、多彩な色合いなどで高評価を受け、3週間連続でネットフリックスグローバルトップ10シリーズ部門1位の座を堅持している。
キム・ジヨン撮影監督は‘イカゲーム2’が全世界でヒットしていることについて気分を尋ねられ、「私はシーズン1には参加していないので、ファンの気持ちでシーズン2の撮影をした。完成した作品を見て‘これを私が撮ったの?面白いね?’という気持ちになった。いつも一緒に撮影していたチームなので、撮影中に大きなストレスはなかったと思う」と語った。
キム・ジヨン撮影監督は撮影中に‘キャラクター’と‘ストーリー’に重点を置いたと述べた。彼は「シーズン1と比べて主人公の性格が変わったのではないか。ゲーム場にも二度目に入ったし、視聴者にとっても知っている空間になったので、そのようなキャラクターの状況と物語に合わせて撮影をした」と明らかにした。
そして、この作品を通じてもう一つ伝えたかった部分は‘ゲーム場の内と外の世界の姿が大きく異ならない’ということだったと語った。
キム・ジヨン撮影監督は「シーズン2の初めに出てくるモーテルのシーンを見ると、空間自体が面白い。シーズン1でゲームを終えたソン・ギフンがまだイカゲームの影響を受けているミザンセーヌで生活している。モーテルの中にはピンクのソファがあり、ピンクのタオルもある。また、赤い光と青い光を対比させてゲーム場の要素を持ち込もうとした。しかし、これは過剰な設定ではなく、実際の世界にあるものではないか」と話した。
話題になった‘ヨンヒ交代説’と‘丸く丸く’ゲームシーンについても聞くことができた。‘イカゲーム’のマスコットである鬼ごっこロボットヨンヒは、シーズン2でまったく異なる姿で‘交代説’に巻き込まれた。
これについてキム・ジヨン撮影監督は「ヨンヒの顔が微妙に変わったという話が出ているが、シーズン1と同じヨンヒを使った。シーズン1と繰り返す感じを与えないために、徐々に恐ろしくて奇妙な感じでそのシーンを撮りたかった。だから同じヨンヒだが、レンズの選択やカメラとの距離を変えて撮影した。視聴者がその意図を理解してくれたと聞いて嬉しい」と語った。
また、‘丸く丸く’ゲームシーンに関しては「全体的にカメラを人物に密接に撮影して体験的な感じを与えたかった。また一つは、全知的な視点から見るショットがゲームごとにあればいいなと思った」と述べた。
続けて「‘丸く丸く’ゲームの場合、円盤があってその上に参加者が乗るので、俯瞰で撮影したらどうかと思った。カメラを配置してみたら、思ったよりも良かった。かなり遠くから見るシーンだが、皮肉にも全体の状況をしっかり見ることができるシーンになった。意図したというよりは運が良くてそのシーンが出たようだ」と笑った。
最後にキム・ジヨン撮影監督は「‘イカゲーム’シリーズのストーリー自体が非常に極端であり得ない話ではないか。しかし、その過程を追っていくと、常に共感する瞬間がある。そういった部分がうまく表現されて、集中して見る力があると思う」と述べ、「シーズン3ではシーズン2での不満が解消されるので、よく見守ってほしい」とお願いした。
[イ・ダギョム スタートゥデイ記者]