
俳優チェ・デフンがコロナで父を見送ったと涙を流した。
23日に放送されたtvNのバラエティ番組「ユ・クイズ・オン・ザ・ブロック」には、Netflixドラマ「ポクッサク・ソッカスダ」で「ハクシおじさん」として知られるようになったチェ・デフンがゲストとして出演した。
18年間の無名生活を経て光を見たチェ・デフンは、今最も思い出す人として11年間の闘病の末にこの世を去った父を挙げた。
チェ・デフンは「父が脳梗塞と脳出血で右脳がかなり損傷し倒れた。寝ている間に起こった」とし、「床で寝ていたので毛布をかけてあげたが、翌朝には父がすでにゴールデンタイムを逃していて、どんなに強く頬を叩いても起きなかった」と回想した。
こうして倒れたチェ・デフンの父は11年間の闘病生活を送った。チェ・デフンは「トイレの処理もできなかったので、夜9時から朝2時までずっと父の便を片付けていた。とても辛くて『こんなに生きるくらいなら』という悪い考えを持ったこともあった。先に亡くなった祖母に『おばあちゃん、パパを連れて行かないで』とお願いしたこともあった」と明かした。
チェ・デフンは父が療養病院にいる時、コロナに感染し病院にも行けずにこの世を去ったと語った。
彼は「突然父が亡くなったと言われても信じられず、悲しくもなかった。病院に到着すると火葬場に直接行けと言われた。旅立ちがあまりにも寂しかった。立派な棺に、見送りも受けるべきなのに、そんなこともできずに行ったのがとても可哀想だ」と涙を流した。
続けてチェ・デフンは「父が生きていたら大きなバンを買ってあげたと思う。友達と共に老後を楽しんでほしかった。また昔はどこで自慢しても誰も知らなかっただろうから、最近のように多くの人に認識されて肩を組んで花道を歩けたら良かっただろう」と語り、胸が詰まる思いをさせた。
[イ・ダギョム スタートゥデイ記者]