昨年9月に亡くなったMBC気象キャスターオ・ヨアンナが職場内でいじめを受けていたという疑惑が提起された。
大邱・慶北地域の総合日刊紙「毎日新聞」は「パスワードが解除されたオ・ヨアンナさんの携帯電話から原稿用紙17枚分、合計2750字の遺書が発見された」とし、「遺書には特定の気象キャスター2名から受けた職場内のいじめ被害を訴える内容が含まれていた」と27日報じた。
毎日新聞によると、2021年5月にMBCのフリーランス気象キャスターとなったオ・ヨアンナは、翌年3月からいじめを受けていた。遺書によれば、先に入社した同僚の気象キャスターが誤報を出し、オ・ヨアンナに責任を押し付けたほか、別の気象キャスターは故人が間違った気象情報の訂正を求めると「後輩が先輩に指摘するとは何事か」と非難したと報じられている。
また、故人のカカオトークの会話から、ある気象キャスターが同じフリーランスでありながら「教えなければならない」という理由で、退勤時間を過ぎた後に故人を会社に呼び出したり、1時間から1時間30分以上退勤を妨げた状況が明らかになったとも伝えられている。
オ・ヨアンナは2022年10月にtvNのバラエティ番組「ユクイズ・オン・ザ・ブロック」にMBCの看板気象キャスターとして出演し話題になった。メディアによると、当時故人が「ユクイズ」の制作陣からの出演依頼を受けた際、ある気象キャスターは「お前がユクイズに出て何を話せるのか?」と言ったという。
このほかにも、同僚の気象キャスターたちが長い間オ・ヨアンナを非難してきたメッセージや音声が多数発見されたとされている。
メディアは「故人が残した録音ファイルとカカオトークの会話によれば、オ氏は死亡前にMBC関係者4名に自らの被害事実を知らせた。しかし、オ氏が死亡した後、特に問題提起がなかったため、MBCは職場内のいじめ調査を行わなかった」と報じた。
メディアは、加害者として指名された気象キャスターA氏は何度も電話やメッセージを送ったが応答しなかったと伝えた。また、別の加害者として指名された気象キャスターB氏は「私たちみんな大変なのに、こうやって電話をかけるのが正しいのか分からない。少し気が引ける」とし、「話を聞きたいならMBCに連絡しろ」と述べた。
MBC関係者は毎日新聞に「まだ正確に把握できていない」とし、「私たちが間違った部分については修正すべきところは修正し、批判も甘んじて受け入れる」と伝えた。
この報道に関してMBCはまだ立場を示していない。
オ・ヨアンナは昨年9月に亡くなった事実が3ヶ月後の12月に遅れて知られた。享年28歳。死因は明らかにされていない。
アイドル練習生出身の故人は、2019年の第89回春香選抜大会で「宿」として選ばれ、端正な容姿で注目を集めた。2021年にMBCの公募気象キャスターに選ばれ、平日・週末のニュース天気を担当した。