
歌手ウィソン(43・本名チェ・ウィソン)が10日、亡くなった状態で発見された。これにより、15日に予定されていたKCMとの合同コンサートも中止となった。
KCMの所属事務所A2Zエンターテインメントの関係者は、毎日経済スタートゥデイに「15日に予定されていたKCMとウィソンの合同コンサートは中止することに決定した」と明らかにした。続けて「突然の訃報に驚いている。チケットを購入した方々への公演中止に関する通知はすぐに出る予定だ」と付け加えた。
関係者はさらに「合同コンサートの場合、1時間ずつ分けて公演を行う形式だった。一緒にステージに立ってデュエットを準備したり、別々に会って練習したわけではなかった。しかし、意気投合してコンサートを一緒に行うことにしただけに、悲しみの心だ」と述べた。
10日、ウィソンの所属事務所タジョエンターテインメントは公式の立場を示し、「非常に心が痛く、悲しい知らせをお伝えすることになり申し訳ありません」とし、「3月10日、所属アーティストであるウィソンさんが私たちのもとを去りました。故人はソウルの自宅で心停止状態で発見され、死亡が確認されました」と明らかにした。
続けて「突然の訃報に、遺族をはじめタジョエンターテインメントの仲間のアーティストや社員全員が悲しみの心で故人を悼んでいます。ウィソンさんに惜しみない応援と愛を送ってくださったファンの皆様に悲しい知らせをお伝えすることになり、非常に心が痛いです。ウィソンが安らかに休めるように故人の冥福を祈っていただきたい」と付け加えた。
警察と消防当局によると、この日、家族の通報を受けて出動したが、午後6時29分頃、ウィソンが自宅で亡くなった状態で発見された。当時の状況から見て、死亡してからかなりの時間が経過して発見されたと見られている。警察は「現在まで外部侵入の痕跡など犯罪の疑いは確認されていない」とし、「遺書の有無や具体的な死亡経緯などは捜査中」と述べた。
ウィソンは2002年に「できませんか…」でデビューし、「ウィズ・ミー(With Me)」、「再会の日」、「不治の病」、「1年なら」、「胸が痛む話」、「結婚まで考えた」、「愛はおいしい♡」、「インソムニア(Insomnia)」(不眠症)など数多くのヒット曲で大きな愛を受けた。
ウィソンは2019年にプロポフォールを12回にわたり購入し、10回以上ホテルなどで投与した疑いで起訴され、懲役1年、執行猶予2年の判決を受けた。その後、自粛期間を経て最近本格的な活動復帰を予告していた。2月には誕生日記念ファンミーティングを通じてファンと会い、15日には大邱EXCOオーディトリウムで歌手KCMとの合同コンサート「ザ・ストーリー(The Story)」を開催する予定だった。
※うつ感など話しにくい悩みがある場合や、周囲にこのような困難を抱える家族・知人がいる場合は、自殺予防相談電話 ☎109 または自殺予防SNS相談「マドレーヌ」で24時間専門家の相談を受けることができます。
[キム・ソヨン スタートゥデイ記者]