
MBCの気象キャスター故(こ)オヨアンナが生前、職場でいじめに苦しんでいたという疑惑が提起される中、加害者として指名され、損害賠償請求訴訟に提訴された同僚の気象キャスターA氏の初めての弁論期日が開かれる。
27日、ソウル中央地裁民事合意48部(部長判事キム・ドギュン)は故人の遺族が提起した職場内いじめに関連する損害賠償請求訴訟の弁論期日を開く。
A氏は昨年12月に遺族が訴訟を提起した後、裁判所に何の意見書も提出していなかった。これに対し、遺族は先月27日、無弁論判決の宣告期日指定請求書を提出し、裁判所は3月27日を宣告期日として指定した。そのため、この日無弁論判決が行われる予定だったが、被告A氏が判決の2日前である25日に法律代理人を選任し、訴訟委任状とともに準備書面を提出したため、弁論に変更される予定である。
被告が答弁書を提出しない場合、裁判所は弁論なしに原告側の主張を引用した無弁論判決を下すが、被告側が答弁書を提出する場合は弁論が進行される。
故オヨアンナは昨年9月に突然この世を去った。故人の死の知らせは亡くなってから3ヶ月後の12月に知らされた。
その後、今年1月に故人の携帯電話から原告用紙17枚分の遺書が発見され、故人が職場でいじめの被害者であったという疑惑が提起された。
故人がこの世を去る前に書いた遺書には、MBCに先に入社した気象キャスターが誤報を出した後、故人に責任を押し付け、また別の先に入社した気象キャスターが間違った情報の訂正を求めると、「後輩が先輩に指摘するとは何事か」という趣旨の非難をした内容など、職場内いじめの状況が含まれているとされている。これだけでなく、「教えなければならない」と言って退勤時間後に故人を会社に呼び出したり、退勤を妨げたり、実力が不足していると非難したメッセージや音声なども大量に発見されたとされている。
MBCは真相調査委員会を組織し、調査に着手した。ソウル麻浦警察署も関連の申告を受理し、事実関係の確認に乗り出した。また、ソウル地方労働庁とソウル西部地裁が合同で特別労働監督チームを構成し、MBCに対して特別労働監督に乗り出した。
[キム・ソヨン スタートゥデイ記者]