
カカオのコンテンツ専門子会社カカオエンターテインメントが相次いで子会社を整理し、売却の噂が浮上している。
9日、投資銀行(IB)など関連業界によると、カカオはアンカーエクイティパートナーズとサウジアラビア国富ファンド(PIF)、シンガポール投資公社(GIC)などカカオエンタの主要株主に書簡を送り、経営権売却の意向を伝えたとされている。
カカオエンタが相次いで子会社の売却を行ったのは、子会社の赤字が続きカカオエンタの財務負担が増大したためである。
昨年、カカオのコンテンツ部門の売上は3兆9710億ウォンで、前年に比べ1%減少した。
カカオエンタはカカオウェブトゥーンとウェブ小説プラットフォームのカカオページ、メロンなどを保有している。2022年には北米のウェブ小説プラットフォームであるラディッシュとタパスを買収し、芸能人所属事務所アンテナを買収するなど、事業を拡大してきた。
カカオエンタは現在、企業価値約11兆ウォン規模で評価されており、最大株主であるカカオが66.03%の株式を保有している。香港系プライベートエクイティファンド(PEF)であるアンカーエクイティパートナーズが2大株主として約12%の株式を保有しており、中国のテンセントも約4.5%の株式を持っている。
業界では、カカオがカカオエンタの売却を推進する背景を経営効率化戦略の一環およびIPO(新規株式公開)失敗と見ている。カカオがカカオトークと人工知能(AI)以外の非主力事業の整理に力を入れていることも、カカオエンターテインメントの売却を推進する原因として指摘されている。
カカオエンターテインメントの売却に関してカカオ側は「確認が難しい」という立場である。