
この時点で、ソロ来韓歌手に近かった。言葉よりパフォーマンスに集中した90分だった。
15日、仁川中区雲西洞に位置するインスパイアアリーナでは、ジェニーの初のソロアルバム『ルビー』発売記念コンサートが行われた。
公演は約10分ほど遅れて始まった。特に公演開始を前に、警護を受けながら入場した多くの他の芸能人の姿が捉えられ、観客の注目を集めた。彼らは皆、帽子やサングラスをかけたままファンの間を慎重に入っていった。
この日、ジェニーはソロアルバムの導入曲『ジェイン・ウィズ・FKJ』で幕を開け、ファンに初めての挨拶をした。続いて『スター・ア・ウォー』で雰囲気を盛り上げ、パワフルな公演を予告した。
その後、ジェニーは『ハンドルバー』、『マントラ』、『ラブ・ハンガーバー』、『ゼン』、『ダム・ライト』などを次々と歌った。公演が始まってから一瞬もトークの時間を持たず、絶え間なくパワフルなパフォーマンスを繰り広げた。
公演の途中、アルバム収録曲『ソウルシティ』のミュージックビデオも初公開された。『ソウルシティ』のステージも合わせて披露され、曲に対する理解度と完成度がそのまま伝わる瞬間だった。
公演のクライマックスは、間違いなく今回のアルバムのタイトル曲『ライク・ジェニー』のステージだった。このステージは、BLACKPINKのジェニーではなく『来韓歌手』ソロのジェニーを思い起こさせる完璧なパフォーマンスの舞台だった。
ジェニーはすぐに『ウィズ・ザ・アイ』、『エクストラエル』を披露し、パフォーマーとしての限界を見せた。
その後、ついにジェニーは口を開いた。息を整えたジェニーは、「実際、夢のようで現実を否定してしまう。ここで皆さんと顔を見て挨拶するのが心に響くようだ」と語った。
続けて「たくさんの話をしたかった。今回のアルバムコンサートを準備しながら多くの学びがあった。華やかで全てを素敵にこなす姿だけでなく、つまずくこともあり、素直な自分を見せることができるので、全てが新しいプロセスのようだ」と率直な心境を伝えた。
ジェニーに向けてファンは一斉に歓声を上げ、涙を浮かべる姿にさらに大きく彼の名前を叫んだ。ジェニーは「泣かないと約束したのに、アルバムを出した後にこんなに大きな愛を受けるのは受け入れがたかった」とし、「自分の目で直接見ると感謝と幸せな気持ちになる」と感動を表した。
彼の目は長くは持たなかった。再びパフォーマーに戻ることを決意したジェニーは、特にコメントもなくすぐに『F.T.S』を熱唱した。彼のボーカル能力を感じることができるビデンスステージだった。

ジェニーは先日、6〜7日にアメリカ・ロサンゼルスのピコック劇場でショーツアー『ザ・ルビー・エクスペリエンス』を開催した。その時の公演で、ジェニーはやや露出度の高いホワイトカラーのボディスーツを着て舞台を飾った。特に激しくパフォーマンスをする過程で身体の一部が露出しそうになるアッと驚く瞬間まで演出され、話題になった。その後、公演を見た国内外のファンは過剰だという反応とともに、ジェニーだけのパフォーマンスだと肯定的な反応を示した。この日の公演『フィルター』のステージでは、やや露出を考慮した衣装とパフォーマンスで観客の無難な歓声を引き出した。
『フィルター』のステージをこなしたジェニーは、舞台を離れ、自分を映したカメラに向かって終わりの挨拶をするような手の挨拶をしながら姿を消した。
アンコール曲を前にした瞬間だった。ソロとしてたった13曲を集中的にこなしたため、1時間10分ほどしか経っていなかった。これにファンはジェニーを叫び、彼の舞台復帰を望んだ。この時点で公演を観覧するために訪れた同僚芸能人たちは警護を受けながら公演場を後にした。
再び舞台に上がったジェニーは『スターロイト』と『ツイン』をアンコール曲として飾り、約1時間30分の公演を締めくくった。ジェニーは「初のソロコンサートに来てくれて本当にありがとう。これからもよく会いましょう」とファンとあっさりとした終わりの挨拶を残した。

『ルビー』は音楽的に多様な才能と魅力を示すジェニーの色を込めたアルバムだ。さまざまなジャンルの歌とコンセプトを通じて、ソロアーティストとしてのジェニーの音楽的可能性を示している。
シェイクスピアの喜劇『お気に召すまま』の中で、各分野とジャンルに合った音楽的キャラクターを演じるジェニーの多様性を洞察する『全世界は舞台であり、すべての人はただの演劇をしているだけだ』というフレーズからアルバムのコンセプトが始まった。
今回のアルバム『ルビー』は全15曲で構成されており、イギリスのポップスター・デュア・リパ、ドナルド・グローバーの音楽的別名チャイルディッシュ・ガンビーノ、ラッパー・ドイチ、ドミニク・パイク、フランスのミュージシャン・FKJ、シンガーソングライター・カリ・ウチスなど、世界的なアーティストとコラボレーションした。
[ジ・スンフン スタートゥデイ記者]