
裁判所は歌手兼俳優のイ・スンギの手を挙げた。前所属事務所フックエンターテインメント(以下フック)はイ・スンギに対して清算金を追加支給することになった。
ソウル中央地方裁判所民事合意20部は4日午後、フックがイ・スンギを相手に提起した債務不存在確認訴訟の判決期日を行った。イ・スンギは公判に出席せず、両側の弁護士のみが出席した。
この日、裁判所は訴訟棄却を宣告し、原告に5億8137万ウォンを支給するよう判決した。その上で、訴訟費用は原告、被告側それぞれ50%ずつ負担することにした。
当初、裁判所は昨年1月17日に判決を下す予定だったが、予定された判決を取り消し、先月7日に5回目の弁論を再開した。当時、裁判所は両側の追加証拠資料を受け取った後、短時間で公判を終了し、判決期日を再設定した。
これに先立ち、イ・スンギは昨年11月に行われた4回目の弁論期日に被告人資格で出席し、「私と同じ後輩芸能人たちが清算によって苦しむ悪循環が起こらないように見守ってほしい」と裁判所に訴えた。
2004年にフックでデビューしたイ・スンギは音源収益の清算が行われていないとし、2022年11月にフックのクォン・ジニョン代表などを相手に特定経済犯罪加重処罰等に関する法律違反の疑いで告訴した。
その後、フックはイ・スンギに54億ウォンの清算金を支給した。この過程でクォン代表はイ・スンギに既に支給された清算金13億ウォンに加え、音源未清算金及び利子41億ウォンを追加支給したとし、逆に広告収益を過剰に支給したため一部の金を返還してもらう必要があると主張し、債務不存在確認訴訟を提起した。
イ・スンギ側はフック所属であった2009年10月から2022年9月までの音源収益が約96億ウォンであり、これは2004年6月から2009年8月までのデビュー5年間の音源収益を制限した金額であると説明した。その上で、広告清算金をさらに返還してもらうべきだと主張した。
[ジ・スンフン スタートゥデイ記者]